【超重要!】高専専攻科からの就職と大学院進学の進路比較

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こんにちは。ぼくどらえもん。
なんちゃって、肩パワーパッドことKPPです。

高専専攻科や本科に在学中の皆さん!

専攻科を出て就職すべきか、大学院に進学すべきか迷っていませんか?

今回は専攻科卒業後に進むべき進路について、実体験をもとに解説します。

この記事を読むだけで

専攻科からの進路について迷いが一切なくなります

では早速、行ってみましょう!

まずは私、肩パワーパッド(以下、KPPと称する)の簡単なプロフィールです。

KPPのプロフィール

年齢:30歳
経歴:某高専の機械工学科→専攻科→某大学院にて航空宇宙工学を専攻
現在:某自動車会社でのエンジニア経験を活かし、技術コンサル兼ブロガーとしての道を歩み始める。
仕様:とにかく肩幅が広い

KPP
KPP

将来日本を支える高専生の皆さんに私のキャリアにおける失敗談、経験談を知ってもらい、皆さんの人生設計に役立ててもらうことを目指してブログを発信しています!

この記事を読んでもらいたい人
  • 進路に迷っている専攻科生
  • 専攻科進学を考えている本科生

専攻科を出て就職すべきか、進学すべきかについてまず結論をお伝えすると、

専攻科行くなら大学院への進学一択

です。やむを得ず就職せざるを得ない人でも、この記事で紹介する方法を最後まで読んで後悔しない選択をしてほしいと思います。

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大学院への進学を勧める理由

なぜ大学院への進学をオススメするのか、理由は大きく以下の3点あります。

社会的な認知度と発言力が向上する

就職後の給料・昇格、生涯賃金に差が出る

エンジニア・研究者として成長できる

社会的な認知度と発言力が向上する

高専専攻科では非常に専門的かつ高度な授業と研究がされており、研究室によっては修士レベルの研究経験を積むことができます。

ただ、認知度が大学院に比べて圧倒的に低いため、一般の人でそのことを知っている人はかなり少ないです。

せっかく皆さん自身はレベルの高いことをやっているのに、非常にもったいないです。

高専にいる間は、そこまで気にならないかもしれないが、社会人となると、専攻科を成績上位で就職したAさんが話す内容とそこそこの大学院へ進学したBさんで話す内容は同じでも、後者の方がより多くの人の共感が得られやすいです。

また、例えば転職で面接に来たAさんとBさん、30歳で年齢は同じ場合、どちらに魅力を感じますか?

ここで覚えておいてほしいことは、2年間大学院で勉強と研究を頑張るだけで、周囲のあなたを見る目がまるっきり変わり、世界が変わるため、進学をオススメします。

就職後の給料・昇格、生涯賃金に差が出る

この記事にたどり着いた皆さんであれば、他の記事で取り上げられているように学部卒と大学院卒で初任給が2~3万円、生涯賃金で約4000~5000万円の差がつく調査結果があることはご存じと思います。

もちろん企業によって金額の大小はあり、一概に比較はできませんが、皆さんが知るような有名企業は意図的にそのような差を付けて優秀な学生の多い大学院卒を優先的に募集しています。

この記事では詳細な計算は割愛しますが、皆さんに知っておいてほしいことは、国公立であれば2年間でたった約140万円の学費(投資)で生涯で家一軒建てられるほどの差(リターン)が得られるため、よほどの理由がない限り進学すべきと考えます。
個人的には、これだけ安定して割の良い投資案件はなかなか他にないと思います。

また、進学先にもよりますが、理系は修士で就職活動した方が、基本的に大手企業に入りやすいです。

大手企業に入った場合、上記の生涯年収に含まれないようなメリットが受けられることが多々あります。企業研究には、業界地図がオススメです。

エンジニア・研究者として成長できる

大学院へ進学した場合、同じ研究科内でも世界レベルの研究をしている研究室が多いことに驚くと思います。

大学院ではそういった第一線の教授から授業を受けたり、研究についての指導が得られるなど、良い刺激が得られます。
これは自分自身の発想や価値感を拡げる貴重な経験となります。

もちろん、就職先でもそういった経験や成長ができないわけではないのですが、遅かれ早かれ就職すると考えると、2年分大学院で刺激を得て就職した方が、働きだしてからの伸び代が全く変わると考えています。

進学するのが困難なあなたへ

学費が安く、親孝行な高専生。

周りでも多かったのが、家に金銭的な余裕がないため、早く就職して自立しなければならないと思い込んでいるケースです。

ここでは、金銭面で大学院進学を諦めないために今からできる方法を一部紹介します。

授業料免除制度

令和2年4月より、高等教育の修学支援新制度が開始しました。

本科4・5年生及び専攻科生のうち、「経済的理由により、授業料の納付が困難であり、かつ学業優秀と認められた場合」など要件を満たす学生は、支援区分に応じて、授業料等減免と給付奨学金による経済的支援が受けられます。

詳細条件や時期などは必ず、各学校の案内を確認してください。
出典:文部科学省 高等教育の就学支援新制度 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/index.htm

余談ですが、私も学生時代、学校の先生に申請書を提出するのなんか嫌だな、恥ずかしいな、とか考えて申請しない時期もありましたが、その遠慮は将来のあなたにとって何の価値もありません。
制度は制度なので、高専に通っている間から、授業料免除や給付型奨学金制度の活用を検討しましょう。
自分の将来を見通し、大学院進学などでお金が必要となる時期にお金に困ることがないよう、自分のキャリアは自分でコントロールすることが大切です。

奨学金制度

最近、奨学金返済で困る若者がメディアで取り上げられることが多いですが、賢く利用することで、金銭的ストレスなく、2年間の学費と生活費を賄い大学院に通うことができます

高専にいる間は、学費が安く実家からも通えるため、奨学金を借りている人は比較的少ないです。
しかし、大学院に入ると奨学金を借りている人が非常に多いことに驚くと思います。

また、1浪なんてざらで、周りがへっちゃらで有利子の奨学金を借りていることに驚くと思います。
これは、仮に2年間で300万円奨学金を借りてでも、就職後10年間で毎月2.5万円を返済すれば、余裕で支払えるとの考えで皆さん借りています。

また、大学や自身の成績によっては無利子の奨学金や給付型の奨学金を借りられますので、余裕を持って学生生活をするためにも、とりあえず借りておく人が多いのも特徴です。

奨学金も一種の借金ですが、賢く適切に利用することで、金銭面を安定させ、集中して学業と学生生活を充実させてくれます。

個人的な意見ですが、よく毎日朝から新聞を配ったり、バイトばかりしている俗にいう苦学生がいますが、私はいつも非常にもったいないなと感じています。
なぜなら、学生時代の100万円というのは、社会人にとっての100万円と同じではなく、2倍、3倍以上の価値を持っています。
卒業後、100万円の借金が残ったとしても、最悪、社会人になって家や車を購入するときに少しグレードを下げるだけで、充実した学生生活が買える。そして、学生生活が充実することで、就職活動にも必ずプラスに作用します。(バイトばかりしていた学生と意思を持って様々な経験をした学生、私は後者の方に魅力を感じます。)
なので、皆さんには奨学金を賢く使うことで、学業での成功と充実した学生生活を送ってほしいと自身の失敗を含めて願います。

おわりに

専攻科まで行って就職はもったいないの一言です。

もちろん、上記の考え方以外にも様々な考え方はありますが、2年間で自分の興味のある研究テーマを突き詰め、難しい課題について取り組むことで一人の人間として大きく成長でき、見る世界も変わります。

また、一旦就職した後に大学院に入るには、全てを断ち切って、研究室訪問や受験勉強など相当のエネルギーが必要となり、かなり人生をロスしますので、この記事にたどり着くような迷いのある専攻科生は進学一択と考えています。

この記事を読んで就職から進学に考えが変わり、意思が固まった人がいましたら、コメントください。