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どうも、肩パワーパッドことKPPです。
今日は、皆さんからよく聞かれる
なぜ高専生は優秀なのか
というご質問に対して、高専→専攻科→大学院→大手企業へ就職し、多くの高専卒業生と関わってきた私自身の観点からの考察を記事にしてみました。
是非最後まで読んで頂けますと、嬉しいです。
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まずは私、KPPの簡単なプロフィールです。
将来日本を支える高専生の皆さんに私のキャリアにおける失敗談、経験談を知ってもらい、皆さんの人生設計に役立ててもらうことを目指してブログを発信しています!
では早速、行ってみましょう!
前提として、優秀というと、東大生と比べるとどうなの?などの疑問も生まれると思うので、今回は同程度の偏差値の大学生に比べて、平均的にどうなのかという点に絞ります。
なぜなら、同じ高専や大学の中でも、個人の実力としては大きくばらつきがあり、一概には言えないため、あくまで卒業生の平均的な傾向から、筆者が考察しているものとご理解ください。
理由1 根本的に理系脳で論理的に考える習慣が身に付く
脳が若い段階から難しい数学や専門科目を学習する
ご存じと思いますが、高専は数学や物理の進度が一般的な高校と比べると、段違いに速いです。
これは、専門科目を理解するために一定レベル以上の数学的教養が必須となるのと、普通の高校とは異なり大学入試対策に割く時間が掛からないため、学ぶ期間が濃縮されています。
ここで重要となるのは、高専生は若く吸収量が早い段階で、理系的な考え方を身に着けられることです。
例えば、よく幼児に英語を学習させることで見聞きしたものをそのまま英語で理解できるようになり、英語脳が身に付く話が有名ですが、それに近いイメージです。
若く吸収力が高い時期に次々と難しい理論を学ぶことで、普通科の高校生に対して、早い段階から世の中を解像度を上げて見る機会が多くなります。
その結果、根本的に理系脳で論理的に物事を捉えることができるため、高専生は優秀と評価されるのではないかと考えています。
論理的な考え方(ロジカルシンキング)とは、簡単に言うと、なぜなぜと掘り下げていった際に、途中で論理の飛躍や矛盾が生じないような考え方です。論理的に物事を考えられると、物事の本質が分かります。
先生が研究者
高専は高等教育機関(平たく言うと、大学と同じ扱い)のため、普通の高校で言う先生が高専では基本的に研究者です。
例えば、体育の先生などでも自身の研究テーマを持っていて、普段の研究をしながら、授業をしています。
研究者は皆、自分の研究成果を基に論文を書いて投稿したり、学会発表したりすることが自分の実績になりますが、多くの人の共感を得るためには、論理的かつ定量的でなければ受け入れてもらえません。
そのため、必然的に高専の教員はほとんどの人が自然に論理的かつ定量的な考え方の習慣を身に付けています。
そのように、身近にいる大人が研究者であることも、高専生が優秀に育つ理由であると考えています。
定量的な考え方とは、「多くの人がいる」→「100人の人がいる」など、数値として表現することです。定量的な表現をすることで、認識の不一致を防止でき、相手に正しく情報が伝わります。
理由2 (良い意味で)泥臭く学び、実現する力がある
実習・実験が多いため、実際に手を動かして理論を学ぶ
高専教育の特徴として、実習や実験の多い点があります。
高専で学ぶ上で、物理や化学、専門科目の難しい理論など、教科書で見ても全く理解できない機会が多いですが、実習や実験を通じて理解できることが多くあります。
私は実習や実験に慣れている点こそが最も高専生が優秀に育つ最大の理由と考えています。
普段から実習や実験を行い、レポートを書く習慣があるため、仕事上などで何か分からないことがあり、誰も知らない場合、自分で実験方法を考えて試すことができる人が非常に多いと感じます。
また普段からレポートや論文を書く経験を基に、必要な情報を的確に集められるため、周囲からは優秀にみられることが多いのではないかと考えています。
更に、レポートなどを期限内に出すことが当たり前に習慣化しているため、計画的に仕事を進め、納期を守ることができる。
そのように、実習や実験を多く乗り越えてきた高専生は、社会に出てからも様々な課題を乗り越えられるため、評価が高いのだと推測しています。
おわりに
高専を卒業して大学院へ進学したり、社会に出て気づきましたが、高専の仕組みが素晴らしいと考えました。学生の時には、実習や実験をするたびにレポートを書くのが非常に面倒で意味を見出せませんでしたが、皆さんもいつか気づく時が来ると思いますので、頑張ってください!
本記事が参考になったという方は、当ブログでは他の観点からも、高専生の内に絶対身につけておいてほしいスキルと習慣や、高専生の頭が良い理由について情報を発信していますので、そちらも是非ご覧ください!