【進路に悩む中学生へ】高専への進学をお勧めする理由6選

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ケッツです。高専→専攻科→大学院のキャリアをお勧めするブログを書いてます。

親御さん
親御さん

なんとなく高専っていいな〜って思うけど、ほんとにいいのかしら?

中学生
中学生

普通科の高校か高専に進学しようか迷う…。

今回はこのような疑問を解決して、高専へ進学することの迷いを払拭したい思います。
そして、できれば高専を目指してもらいたいです!

ケッツのプロフィール

・とある高専出身、機械工学科卒業
・専攻科から大学院に進学
・一部上場の機械メーカーに入社し、研究開発部隊で勤務
・現在は地方で企業経営

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高専をお勧めする理由6点

僕が高専をお勧めする理由は以下の通りです。

①5年間で大学卒レベルまで実力が身に付く
②普通科の高校→大学卒と比較して学費が安い
③エンジニアは食いっぱぐれない
④科学的思考が身に付く
⑤自分を律する力が身に付く
⑥関係の濃い、いい仲間ができる

高専はこれからの時代において、本当にお勧めな進学先です!以降、詳細を解説していきます。

そもそも高専について詳しく知りたいという方はこちらの記事を読んでみてください。

5年間で大学卒のレベルまで実力が身に付く

例えば、何かしらのエンジニア(技術者)を目指し、普通科の高校を卒業して理系の大学(工学部)にいった場合、高校3年間+大学4年間の計7年かけて、実力を養っていくということになります。

しかし高専の場合、これを5年間でやります。下の図のようなイメージです。

高専のカリキュラムのイメージ

普通科高校→理系の大学の場合、高校では大学受験のために一般的な科目を勉強することになります。そして大学にて専門科目の勉強が始まり、大学4回生になると卒業研究に取り組み、卒業という流れが一般的です。

しかし、高専では1年生から専門科目を勉強していくことになります。2・3・4年と進級するにつれて専門科目の割合は大きくなり、そして5年生で卒業研究に取り組み、卒業します。

5年間で卒業するからといって、教育の中身が薄いなんてことは全くありません。その理由として

・独自のカリキュラムにのっとり、博士課程を卒業した研究者が先生として教えてくれる


ことがあげられます。洗練された教育プログラムかつ質の高い授業を受けられますので、中身スカスカになるはずがありません。むしろ受験のための勉強がない分、効率がよく、社会人になって活躍するための勉強に注力できます。

なんといっても、現に高専には毎年1人あたり10社〜20社の求人が来ます。この評価が高専の質の高い教育を物語っているのではないでしょうか?

普通科の高校→大学と比較して学費が安い

高専→専攻科とその他の進路との授業料の比較

学費については言わずもがなメリットしかありません。
高専に進学し、専攻科へ進んで学士(4年生大学卒業の資格)を取得した場合と、
学費が安い公立高校+国立大学の場合を比較しても約150万円安いです。
教育の質も高いですのでコスパ○です。

参考ですが、このブログでは高専→専攻科→大学院のキャリアをお勧めしています。ここまでいくとコスパ最強となりますが…。別記事に書いていますので、僕らのブログからぜひ読んでみてください。

エンジニアは食いっぱぐれない

・技術の進化にエンジニアは必要不可欠

・AIに仕事を取られないポジションである

電気自動車や、より機能的なスマホやパソコンなど次々と進化していく様々なモノはエンジニアの活躍無しにしては生まれません。

さらに今後、AI(人工知能)がどんどん応用されていくことで、これまで人がしていた仕事を機械でできるようになり、仕事がなくなっていくでしょう。

そんな中でも、エンジニアはAIを使って新たな価値を生み出す側なので、AIに仕事を取って代わられるポジションではありません。反対にもっと需要が高くなっていくことでしょう!

科学的思考が身に付く

これからの時代は科学的思考が必須の理由

これからの時代に科学的思考が必須の理由としては、企業が科学的思考ができる人材を強く求めるようになったからです。そして理系出身者はその人材に当てはまります。

高専=理系の王道ですので、高専出身者も問答無用で含まれます。

科学的思考とは

まだ明らかにされていないことに対して、原理・原則を応用し、仮説を立てて、実験する。そして得られた結果を客観的に分析する。これらを繰り返し、仮説を立証に繋げていく思考のこと

実際のところ、これまで文系出身のエリートが就職していた3大メガバンク(下に書いている銀行)でも最近は理系の採用が多くなってきました。(参考はコチラの記事

  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行

その背景として、これからの人材にはデータを元に会社の新しい商品を生み出すことが期待されているからです。そして、それができるように教育を受けた人材が理系出身者なのです。

また、これまで科学が応用されていなかった分野でも科学的になってきており、理系の人しかできない仕事があっても、文系の人しかできない仕事は少なくなってきている傾向が強くなってきました。AIの登場により今後ますますその傾向に拍車がかかるでしょう。

コチラの記事も読むとより理解が深まると思います。

なぜ高専で科学的思考が身に付くのか?

高専では、カリキュラムの中に卒業研究が含まれています。

研究こそが、科学的思考を身につける練習なのです。

とりあえず、仕事における考え方の部分で最も大切なことを身につけられると思ってください。

自分を律する力が身に付く

高専生は「生徒」ではなく「学生」として扱われます。

つまり、高校生をすっ飛ばして大学生みたいな扱いを受けます。
校則もかなり緩く、他の高校生より早く自由を手にするといっても過言ではありません。

自由な反面、勉強ができなければ留年もしくは退学もリアルに少なくありません。

ただし、モチベーションを保ち、真剣に勉強すれば大丈夫です。

勉強するときは勉強する。自分の力でやる。そして遊ぶときは遊ぶ。部活動に没頭するときは没頭する。

そういった時間の使い方のメリハリ、すなわち自分を律する力が身につきます。

仲間ができる

高専は5年間、同じ仲間と過ごすことになります。15歳〜20歳の青春を共に過ごした仲間とはかなり深い仲になることでしょう。

また、あくまで僕の経験にはなりますが、高専での仲間はいい意味で非常にとんがった人が多くかなり刺激的です。

さらに、高専の仲間は地元こそ一緒ですが、それぞれが日本各地に就職で散ることが多いです。
それは日本各地に友達がいる状態になりますので、出張や旅行での楽しみが増えることに繋がります。

僕自身、現在も年に一回は必ず高専時代の仲間と集まって、楽しい時間を過ごしています。
仲間は人生をいいものにする最高の要素の一つですので、この点も非常に大きなメリットです!

数学が苦手なら高専はやめておいた方がいいのか?

よく、高専への進学を中学の先生や友達に相談すると、
『数学が苦手だったら高専はやめといたほうがいいよ』
と言われると思います。実際、僕もそうでした。

これには反対です。数学ができなくても、僕はお勧めします。
高専に興味があるのに、数学が苦手というだけで諦めるのは非常にもったいないです。

確かに、数学は大事ですし、理系の科目にはある程度センスが求められます。
しかし、センスがなくても高専では授業でしっかり教えてもらえますし、十分鍛えられます。
むしろ数学が苦手な人が努力でそれを乗り越えると、本当に実力が付きます。

僕の友人の話ですが、
彼は真面目に勉強には取り組みますが、理系のセンスが全くなくて順位はいつも下の方でした。
しかし、食らいついて卒業し、その後一部上場企業に就職しました。
そして、若手ながら出世し、今では安定した生活を得ています。

僕は、数学ができることはあくまでオプションに過ぎないと考えています。
大切なのは科学的思考を身につけることです。

高専に入学後、どうしても合わなかった場合の対処法

中学生
中学生

もし高専に入れたとして、合わなかったらどうしよう…

高専は卒業するまでに5年間ありますし、専門的な勉強が主となってくるため、どうしても合わないケースもあるかと思います。

しかし、もし合わなくても、いくらでも再スタートはできます。
簡単にではありますが、以下のことを参考にしてもらえたら嬉しいです。

高専の3年生を修了できた or できなかった

修了できた場合

3年修了までできたなら、他の大学入試を受験できます。他の高校生と同様にセンター試験や入試を受けることができます。

修了できなかった場合

高等学校卒病程度認定試験という、合格すると高等学校を卒業した方と同等以上の学力があると認められる試験があります。この試験をクリアすると大学入試を受けることができます。

高専を卒業してもまだ20歳

高専に行ったからといってその選択が職業まで決めるわけではありません。

高専に行って合わなかったどうしよう…。
という不安に対して、僕が一番伝いたいメッセージはこれです。

もし高専に合わないな、高専に入ったけどエンジニアになりたくないと思ったときはこのメッセージを思い出してくれたら嬉しいです。

高専を卒業してもまだ20歳です。そこから就職せず、好きなことにチャレンジすることは十分可能です!

実際、僕の友達も

  • 美容師になった人
  • 漁師になった人
  • 料理人になった人

など、いろんな人がいます。

高専在学中は、食いっぱぐれないために必須の科学的思考を身につける至高の時間を過ごしていると思ってください。

この記事が参考になったという方、以下のAmazonの購入リンクから日用品や参考書などを購入して頂けますと、更新の励みになります。

以上でこの記事は終わりです。ではまた!